01まず数字で現在地を知る

「求人を出しても応募が来ない」。もしそう感じているなら、最初にお伝えしたいことがあります。それは御社だけの話ではありません

建設業の有効求人倍率は5.04倍。全産業平均の1.22倍に対して、4倍以上の開きがあります。躯体工事の職種に限れば7.65倍です※1。働きたい1人を、5社から7社で取り合っている計算になります。

さらに、働き手そのものが減っています。建設業の就業者は55歳以上が36.7%を占める一方、29歳以下は11.7%しかいません※2。つまり「昔と同じやり方で募集しているのに来ない」のは、会社の腕や評判が落ちたからではなく、取り合いの構造が昔と違うからです。

02本当の理由:魅力が「見えていない」

構造が厳しいなら、諦めるしかないのか。そうではありません。同じ倍率の中でも、応募される会社とされない会社の差を示す調査があります。

求職者の90.3%は、応募する前に会社の採用サイトを見ています※3。求人票で気になった会社があれば、まずスマホで社名を検索する。それが今の応募前の行動です。そして、会社のホームページや採用ページがないと、76.1%が「応募意欲が下がる」と答えています※4

加えて、「実態がよく分からない」ことを理由に応募や内定承諾を見送った求職者が46.1%いたという調査もあります※5。腕も、待遇も、現場の面倒見の良さも、検索した画面に出てこなければ「ない」のと同じ扱いを受けてしまう。これが、応募が来ない本当の理由です。

悪いのは御社でも求人媒体でもなく、情報の届き方。魅力を増やす前に、いまある魅力を「見える」ようにするのが先です。

03今日できること①:求人票に「金額と1日」を書く

1つ目は、いま出している求人票の書き直しです。費用はかかりません。ポイントは、あいまいな言葉を数字と場面に置き換えることです。

  • 給料は幅と内訳で書く——「日給12,000〜16,000円(経験による)+現場手当」のように。「応相談」だけの賃金表記は避けます※6
  • 1日の流れを書く——「7:30 集合・積み込み→8:00 現場着…17:00 片付け」。残業や直行直帰の実態も正直に
  • 「未経験の1年目に任せること」を書く——最初から何でもやらせない会社だと分かるだけで、不安が減ります

書き方の詳しい型は、応募が集まる求人原稿の書き方で解説しています。

04今日できること②:自社名をスマホで検索する

2つ目は、5分でできる点検です。自分の会社名を、スマホで検索してみてください。求人票を見て気になった人が、応募の前に必ずやる行動を、自分でなぞってみるのです。

画面に何が出てきたでしょうか。何も出てこない。あるいは、10年前に作ったきりのホームページが1件だけ。それが、いま求職者から見えている御社の姿です。仕事の中身も、給料も、現場の雰囲気も、そこからは分かりません。

これは採用だけの問題でもありません。新しい元請けや銀行も、取引の前に社名を検索します。検索結果は、会社の「もうひとつの顔」になっています。まず現状を知ること。対策はそれからで大丈夫です。

05今日できること③:現場写真を撮りためる

3つ目は、将来の武器の仕込みです。今日の現場から、スマホで写真を撮りためてください。求職者が見たいのは、きれいなイメージ写真ではなく本物の現場です。

  • 現場の全景(どんな規模の仕事をしているか)
  • 職人の手元の寄り(技術と丁寧さが伝わる)
  • 休憩や昼めしの一コマ(一緒に働く人の空気が伝わる)

注意点はひとつだけ。ヘルメットや安全帯が正しく着いた写真だけを使ってください。装備の乱れは、同業者にも求職者の家族にも一目で伝わり、信頼を損ないます。撮り方の基本はスマホ写真の撮り方ガイドをどうぞ。

06「受け皿」を整えるという選択肢

ここまでの3つは、すべて費用ゼロで今日できることです。そのうえで、検索されたときに見せる場所——採用の受け皿——を整えたくなったら、選択肢は2つあります。

ひとつは、採用ページを自分たちで用意すること。載せるべき中身は中小企業の採用ページ、何を載せるべき?で整理しています。もうひとつは、制作を外に頼むことです。

当社(xFactory)は建設業向けに、採用サイト・採用動画・教育用のマニュアル動画をセットにした採用→定着セット(税別148,000円・税込162,800円)を提供しています。単品の採用サイトは税別50,000円(税込55,000円)からです。応募や採用を保証するものではありませんが、「検索されたら、ちゃんと出てくる会社」の状態は、納品物として確実にお作りできます。実物のサンプルと料金は建設業向けページでご覧ください。

順番を間違えないこと。①求人票 → ②検索の点検 → ③写真 → ④受け皿。お金がかかるのは最後だけです。

FAQよくあるご質問

給料を上げないと、応募は来ませんか?

給与水準は大事な要素ですが、それだけではありません。外部調査では、実態が分からないことを理由に応募や内定承諾を見送った求職者が46.1%いたという結果があります※5

同じ給料でも、仕事の中身・現場の様子・一緒に働く人が見える会社と見えない会社では、選ばれやすさが変わります。まず「見える化」から始めるのが、費用のかからない順番です。

求人媒体にもっとお金をかけるべきですか?

媒体費を増やす前に、確認したいことがあります。求職者の90.3%は応募前に会社の採用サイトを見るという調査があり※3、媒体で会社を知った人はまず社名で検索します。

検索して何も出てこない状態のまま媒体費を増やしても、興味を持った人の受け皿がありません。媒体(知ってもらう)と受け皿(確かめてもらう)はセットで考えるのがおすすめです。

ホームページを作れば応募は来ますか?

ホームページ単体で応募を保証するものではありません。役割は、求人票やうわさで会社を知った人が検索したときに、仕事内容・給料・現場の雰囲気を確かめられる受け皿を用意することです。効果を保証する業者には、むしろ注意してください。

まとめ

建設業の採用は、倍率5.04倍の取り合いです。その中で応募が来ない本当の理由は、会社の魅力不足ではなく、魅力が求職者に見えていないことにあります。今日できるのは3つ。求人票を数字と場面で書き直す。自社名をスマホで検索して現状を知る。現場写真を撮りためる。

その先の「受け皿づくり」が必要になったら、xFactory が建設業専門のセットでお手伝いします。若手の定着と教育まで含めた考え方は、職人の「見て覚えろ」を卒業する——教育をマニュアル動画にする方法もあわせてご覧ください。

出典(いずれも外部調査・公的資料の公表値であり、当社の実績ではありません)

  1. ※1 厚生労働省「一般職業紹介状況」2025年7月分(建設業の職業別有効求人倍率):新建ハウジング掲載記事
  2. ※2 厚生労働省・国土交通省資料(建設業就業者の年齢構成):厚生労働省資料(PDF)
  3. ※3 カケハシ スカイソリューションズ「採用サイトに関する求職者の意識調査」(2024年・n=515):調査結果ページ
  4. ※4 アルバイトタイムス「ヒトクル」求職者調査(2022年・n=300):調査結果ページ
  5. ※5 ファングリー「求職活動における企業情報の影響調査」(2026年):調査結果ページ
  6. ※6 厚生労働省「募集・求人業務取扱要領」(賃金等の労働条件明示):厚生労働省資料(PDF)
xFactory 編集部
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