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檜の構造材を確かめる職人の手元

Story

家づくりのこだわり

木のこと、職人のこと、
暮らしのこと。
山桜工務店の家づくりには、創業から変わらない3つの軸があります。どれも派手な話ではありませんが、永く住まう家のいちばん深いところを支えるものだと考えています。少し長くなりますが、お付き合いください。

檜の構造材を確かめる職人の手元

HINOKI ─ 構造材を確かめる

経年で色の深まった無垢材の床

YUKA ─ 無垢の床、十年後の色

CHAPTER 01 ─ KI NO KOTO

十年後の色まで、
想像して選ぶ。

山桜工務店では、構造材も、手に触れる内装材も、国産の木を中心に選んでいます。理由は単純で、この土地の気候で育った木は、この土地の暑さ・湿気と上手に付き合ってくれるからです。柱や梁には粘りのある木を、水まわりには湿気に強い木を。適材適所という言葉のとおり、場所ごとに木の性格を見て使い分けます。

新建材のように、できた瞬間がいちばんきれいな素材もあります。私たちが選ぶのはその逆で、住みはじめてから色と艶を深めていく素材です。無垢の床は、日の当たる窓辺から少しずつ飴色に変わっていきます。傷も汚れも、ご家族の時間の記録としてなじんでいく。十年後の床の色まで想像しながら素材をご提案するのが、私たちの仕事です。

木は一本ずつ性格が違う素材です。節の出方も、反りの癖も、同じものはひとつもありません。だからこそ大工が自分の目と手で確かめて、その木がいちばん活きる場所に使ってやる必要があります。手間はかかりますが、その手間こそが、永く安心して住める家の土台になると信じています。

CHAPTER 02 ─ SHOKUNIN NO KOTO

手刻みの音が、
まだ残っている作業場。

私たちの作業場には、いまもノミと玄能の音が残っています。継手や仕口を大工が自分の手で刻む「手刻み」。プレカットが主流になった時代に、なぜ続けるのかと聞かれることもあります。答えはひとつで、木の癖を読みながら刻んだ継手は、木と木がいちばん素直に組み合うからです。

設計から施工まで、自社の大工がひとつの現場に向き合うのも同じ理由です。打ち合わせの席でご家族の言葉を直接聞いた大工が、そのまま現場で鑿を握る。図面に書ききれない「こうしてあげたい」が、途中で誰かに伝言されることなく、手元まで届きます。

技は、人から人へしか渡せません。経験豊富な棟梁のもとで若手が手刻みや木組みを学ぶ、昔ながらの育て方をいまも続けています。遠回りに見えるかもしれませんが、十年後・二十年後にお住まいを守る職人を育てることも、地域の工務店の仕事のうちだと考えています。

ノミで継手を刻む大工の手元

TEKIZAMI ─ 継手を刻む

夕暮れの光のなか、木組みが立ち上がる建築現場

JOUTOU ─ 木組みが立ち上がる日

縁側から庭の緑をのぞむ

ENGAWA ─ 内と外のあいだ

障子ごしのやわらかな光の和室

WASHITSU ─ 障子ごしの光

CHAPTER 03 ─ KURASHI NO KOTO

間取りより先に、
一日の過ごし方を聞く。

初回の打ち合わせで、私たちは間取りのご希望より先に、いまの一日の過ごし方を伺います。朝は誰が最初に起きるのか。洗濯物はどこに干して、どこにしまうのか。夕方、家族がそろうのはどの部屋か。暮らしの細部にこそ、その家がほんとうに必要としているかたちが隠れているからです。

図面の上では、光と風の通り道を何度も確かめます。夏の夕方に縁側を抜ける風。冬の昼、障子ごしに和室へ届くやわらかな光。設備に頼りきる前に、建物のかたちでできることがたくさんあります。深い軒も、窓の高さも、すべて意味があって決めています。

そして、家は完成した日がゴールではありません。お子さまの成長で部屋の使い方が変わったり、ご両親と住まう日が来たり。暮らしの変化に合わせて手を入れやすいよう、構造の考え方から準備しておきます。住みはじめてからが家の本番──トップページにも書いたこの言葉が、私たちのいちばんのこだわりです。

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