「無料で始めたつもりが、いつの間にか毎月けっこうな額を払っている」「掲載をやめたいのに、解約のやり方がわからない」。飲食店でよく使われる店舗ポータルサイト(お店を探して口コミや予約ができるサイト)の代表格、食べログについて、こうしたご相談をよくいただきます。

先に、いちばん大事な結論をお伝えします。食べログをやめたい・見直したいと感じたら、いきなり手続きに進む前に、次の3つを順番に確認するのがおすすめです。①自分が「無料の店舗会員」だけか、それとも「有料サービス(ネット予約・集客プランなど)」も契約しているかを確かめる → ②契約しているものに合った解約・退会のルールと締切を確認する → ③やめても困らないよう、自前の集客の足場を育てておく。この記事では、料金の仕組みから、退会と解約の違い、口コミの扱い、やめる前の準備までを、飲食店オーナーの目線で順番に整理します。

この記事は特定のサービスを批判するものではありません。食べログのようなポータルは集客の有力な選択肢のひとつです。大切なのは「仕組みを理解して、自分のお店にとって適正な比重で使う」こと。なお料金・手続きは変わることがあるため、本文の数字や手順は2026年6月時点で食べログ公式の案内を参照した目安です。最新は必ずご自身でご確認ください。

01食べログの料金は何で決まる?3つの層を分けて理解する

食べログでまず混乱しやすいのが、「お金がかかる部分」が一つではない点です。大きく分けて3つの層があり、自分がどこまで契約しているかで、料金も解約のしかたも変わります。

1つめは無料の店舗会員。お店の基本情報(住所・営業時間・メニューなど)を掲載・編集できる、お金のかからない登録です。2つめはネット予約サービス。お客様がサイトから予約できるようになる代わりに、予約や来店人数に応じた送客手数料(予約1件あたり・来店人数あたりにかかる費用のこと)や月々の利用料が発生します。3つめが集客(PR)サービス。検索結果での見え方を強める有料プランで、6か月や12か月といったパック契約(一定期間まとめての契約)になっているのが特徴です。

食べログの料金・契約の3層構造。無料の店舗会員は0円、ネット予約サービスは月々の利用料と送客手数料、集客(PR)サービスは6か月や12か月のパック契約という3層の図 ① 無料の店舗会員 初期費用 0円 / 月額 0円 基本の店舗情報を掲載・編集できる = 自分で有料サービスに申し込まない限り、料金は発生しない ¥0 ② ネット予約サービス 月々の利用料 + 送客手数料(予約・来店人数に応じてかかる費用) = 1か月単位の自動更新。毎月9日までの申し出で月末停止とされる ③ 集客(PR)サービス 検索での見え方を強める有料プラン(月額制) = 6か月・12か月のパック契約。途中解約は原則できないとされる
図1:食べログの料金は「①無料の店舗会員 ②ネット予約 ③集客(PR)サービス」の3つの層に分かれます。やめる手続きも、どの層を契約しているかで変わります(2026年6月時点・食べログ公式の案内より。料金や条件は変わることがあります)。

つまり「料金がかかっているか不安」という方は、まず自分が①の無料会員だけなのか、②③の有料サービスまで契約しているのかを確認するのが第一歩です。店舗管理画面の契約内容や、毎月の請求の有無を見れば、どこまで契約しているかが分かります。具体的な金額はプランや時期で変わるため、本記事では特定の相場額は示しません。ご自身の契約画面に出ている実際の金額を基準に考えるのが、いちばん確実です。

02「掲載をやめたい」と感じたら最初に確認する3つ

やめるか続けるかを判断する前に、次の3点を確認してみてください。事実がはっきりすると、迷いがぐっと減ります。

確認1:いま自分は無料会員だけか、有料サービスも契約しているか

前章のとおり、料金や解約のしかたは契約している層で変わります。店舗管理画面の「契約内容」を開いて、無料会員だけなのか、ネット予約や集客(PR)サービスも契約しているかを確かめましょう。無料会員だけなら、そもそも月々の料金は発生していません。

確認2:毎月いくら払っていて、何の役に立っている?

有料サービスを契約している方は、毎月の支払い額(利用料+送客手数料)と、食べログ経由で実際にどれくらいの予約・来店につながっているかを見比べます。「払っている額に見合う集客になっているか」を数字で見ると、続ける・見直すの判断がしやすくなります。送客手数料は来店人数で変わるので、繁忙期だけ重く感じることもあります。

確認3:申し出の「締切」や手続き方法はどうなっている?

有料サービスの解約は、申し出る期日や手続きの方法が決まっていることがあります。とくに集客(PR)サービスはパック契約で、解約の申し出に期限が設けられているとされています。「やめたい月のいつまでに、どうやって連絡するか」を先に押さえておくと、思わぬ自動更新を防げます。次の章で、契約タイプごとの手続きを整理します。

代理店経由で契約した場合は要注意。食べログ公式の案内では、代理店を通して契約している場合、解約の連絡先が食べログの窓口ではなく代理店になることがあるとされています。請求書や契約書に代理店名がないか、あわせて確認しておくと安心です。

03退会と解約は別物——契約タイプ別の手続き

ここが、食べログでいちばん誤解されやすいところです。無料会員をやめる「退会」と、有料サービスをやめる「解約」は、別の手続きです。しかも食べログ公式の案内では、有料サービスを契約したままでは店舗会員の退会はできないとされています。つまり順番は「先に有料サービスを解約 → そのあと無料会員を退会」になります(以下は2026年6月時点の一般的な流れです。実際の画面や手順は変わることがあるため、最新は店舗管理画面の案内でご確認ください)。

食べログの解約・退会の分岐フロー。まず有料サービスを契約しているか確認し、ネット予約は毎月9日までに専用窓口へ、集客PRサービスはパック最終月の9日までに専用窓口へ申し出る。有料を解約後、無料会員はオンラインで退会できる図 有料サービスを契約している? ② ネット予約サービス 専用の電話窓口へ連絡して停止 1か月単位・毎月9日までの申し出で 月末に自動更新を停止できるとされる 予約データは控えておく(後述) ③ 集客(PR)サービス 専用の電話窓口へ連絡して申し出る 6・12か月パック=途中解約は原則不可 解除の申し出に期限(最終月9日等) 代理店契約なら代理店へ連絡 ① 無料の店舗会員を退会 有料を解約後、店舗管理画面のフォームからオンラインで退会できる 共通:退会・解約をしても店舗ページや口コミは原則そのまま残る/既に払った料金は戻らないとされる
図2:「有料サービスの解約」が先、「無料会員の退会」が後。ネット予約と集客(PR)で締切や手続きが分かれます(2026年6月時点の一般的な流れ。最新は公式の案内でご確認ください)。

無料の店舗会員(退会)の場合

有料サービスを契約していなければ、退会は店舗管理画面の「会員情報」から、オンラインで手続きが完結します。ただし注意点があります。食べログ公式の案内によると、退会すると店舗管理画面から投稿した写真がすべて削除され、「公式」マークも外れ、店舗情報は一般の利用者が編集できる状態になります。一方で、店舗ページそのものは退会後も原則として残り続けるとされています。「ページごと消える」わけではない点は、知っておくと安心です。

ネット予約サービス(解約)の場合

ネット予約は1か月単位の自動更新で、食べログ公式の案内では毎月9日までに専用の電話窓口へ申し出ると、その月末で自動更新を停止できるとされています。電話窓口の受付時間や、締切を過ぎた場合の特例なども案内されているので、やめると決めたら早めに連絡するのが安心です。さらに大切なのが予約データの扱い。解約後も翌々月の来店分までは予約管理画面に残りますが、解約から一定期間が過ぎると予約管理画面は使えなくなり、予約者の連絡先も見られなくなるとされています。必要な予約情報は、利用できるうちに控えておきましょう。

集客(PR)サービス(解約)の場合

集客(PR)サービスは6か月・12か月などのパック契約で、食べログ公式の案内では契約期間の途中での解約は原則できないとされています。やめるには、パック最終月の9日までといった継続解除の申し出期間(自動更新を止めると伝える期限のこと)内に、専用窓口へ連絡する形になります。代理店を通して契約している場合は、連絡先が代理店になることもあります。締切を1日でも過ぎると次のパック期間に自動更新されてしまうことがあるため、契約画面で「利用期間の終わり」と「解除の申し出締切」を必ず確認してください。

「退会したいのにできない」と感じたら。多くは「有料サービスを契約したまま退会しようとしている」か「申し出の締切を過ぎている」のどちらかです。まず契約タイプを確認し、有料サービス→無料会員の順で、それぞれの入口(電話窓口/オンラインフォーム)と締切を押さえれば、たいていは前に進めます。

04口コミは消せる?削除の仕組みと向き合い方

食べログのような口コミサイトでは、「悪い口コミを消したい」「やめれば口コミも消えるのでは」という相談もよくあります。ここは仕組みを正しく知っておくと、無駄に悩まずに済みます。

結論から言うと、お店にとって都合が悪いというだけの理由では、口コミは原則として削除できません。そして解約・退会をしても、店舗ページや口コミは原則そのまま残ります。口コミは利用者にとっての情報なので、お店側の一存で消せない仕組みになっているからです。一方で、掲載ガイドラインに違反する内容や、事実無根の誹謗中傷にあたるものは、サイトの窓口から削除を依頼できる場合があります。ただし、申請しても必ず削除されるとは限りません。

口コミへの返信にもルールがあります。食べログ公式の規約では、お店からの返信はお礼・補足情報・改善結果の報告・事実と異なる情報の訂正といった範囲に限られ、事前の確認・同意が必要とされています。感情的な反論ではなく、事実に基づいた誠実な返信を心がけるのが、見ている人の信頼につながります。

では、評判をよくするにはどうするか。近道はありません。来てくれたお客様に投稿をお願いし、ついた口コミにはガイドラインの範囲で丁寧に返信を重ねていく——この地道な積み重ねが基本です。星の数を操作したり、自作自演やサクラで投稿を増やしたりするのは、規約違反であるだけでなく、お店の信頼を大きく損ないます。絶対に手を出さないでください。口コミ返信の具体的な書き方は、口コミ返信の例文をまとめた記事も参考にしてください。

口コミは「消す」より「育てる」。悪い評価をひとつ消すことより、良い評価と誠実な返信を積み重ねるほうが、見ている人の信頼につながります。

05やめる前にやっておく「自前の集客」の足場づくり

掲載の見直しでいちばん大事なのは、実はこの章です。ポータルをやめるかどうかにかかわらず、「自分の集客の足場」を持っているかで、お店の立場は大きく変わります。足場がないままやめると予約が急に減りかねませんが、足場があれば、ポータルへの依存度を自分のペースで調整できます。

足場づくりは、次の3つから始めるのがおすすめです。どれも、お店ご自身の手で・低コストで取りかかれます。

  1. Googleビジネスプロフィールを整える(無料)
    「近くの居酒屋」「○○(地名) ランチ」で検索したときに地図に表示される、Googleの無料サービスです。営業時間・写真・メニュー・口コミ返信を整えるだけで、ポータルを通さずに見つけてもらえる入口になります。自分で進める手順はこちらの記事にまとめています。
  2. 自前のホームページで予約や問い合わせを受けられるようにする
    自分のサイトなら、送客手数料を払い続けなくても、メニュー・コース・予約導線を自由に載せられます。予約フォームやLINE予約への入口を置けば、常連さんは「次もここから」と直接つながってくれるようになります。飲食店のホームページの作り方と費用もあわせてどうぞ。
  3. LINE公式アカウントで再来店につなげる
    一度来てくれたお客様とつながっておくと、ポータルの検索結果に頼らずに再来店を促せます。新規はポータル、リピートは自前——と役割を分けると、依存度を下げやすくなります。

判断の軸を整理すると、次のようになります。白黒つけずに「比重を下げる」という第三の道も、十分に現実的です。

こんな状態なら向いている選択あわせてやること
食べログ経由の予約がしっかり来店・利益になっている続ける(有料プランを維持)毎月の費用(利用料+手数料)と来店数を定期的に見比べる
費用に見合う予約が見えない・無料会員で十分かもと感じる見直す(プランや会員種別を下げる)自前サイト・Googleの足場づくりを並行で開始
自前の集客が育ち、常連さん中心で回っている比重を下げる/やめる契約タイプ・締切・解約方法を確認してから動く

かけ算で考えるなら、新規はポータル × リピートは自前。役割を分ければ、どちらか一方に振り回されずに済みます。

06自分でやるか、相談するか

ここまでの「足場づくり」は、時間と根気をかければご自身でも進められます。一方で、営業しながらホームページを作り、Googleや予約の導線まで整えるのは、思った以上に手が回らないもの。そこで、ポータルの送客手数料や掲載料の代わりに固定の運用費だけで自前の足場を持つ、という考え方があります。

xFactory では、ホームページ制作を税別50,000円(税込55,000円)、その後の運用サポートを月額 税別2,000円(税込2,200円)からご案内しています(2026年6月時点)。「食べログをすぐやめましょう」という話ではなく、依存度を少しずつ下げる足場づくりのご提案です。新規との出会いはポータルに任せつつ、リピートは自前で受け止める——その形を一緒に設計します。

「うちの場合は続けたほうがいい?やめたほうがいい?」——その判断の手前で、いまの費用と契約、そして自前の集客の足場を一緒に整理するところからお手伝いできます。無料相談では売り込みはしません。まずは状況をお聞かせください。

FAQよくあるご質問

食べログの「退会」と有料サービスの「解約」は違うのですか?

はい、別の手続きです。無料の店舗会員をやめるのが「退会」、ネット予約や集客(PR)プランなどの有料サービスをやめるのが「解約」にあたります。食べログ公式の案内では、有料サービスを契約したままだと店舗会員の退会はできないとされており、先に有料サービスの解約を済ませてから退会する流れになります(2026年6月時点)。まずは自分が無料会員だけか、有料サービスも契約しているかを確認するのが第一歩です。

食べログの有料サービスはいつでも解約できますか?

サービスによって異なります。食べログ公式の案内では、ネット予約サービスは1か月単位の自動更新で、毎月9日までに専用電話窓口へ申し出ると月末で停止できるとされています。一方、集客(PR)サービスは6か月または12か月のパック契約で、契約期間の途中での解約は原則できず、継続解除の申し出にも期限(パック最終月の9日まで等)が定められているとされています(2026年6月時点)。代理店経由で契約している場合は代理店への連絡が必要です。最新の条件は必ず店舗管理画面や公式の案内でご確認ください。

お店についた口コミは解約・退会したら消せますか?

お店にとって都合が悪いというだけの理由では、口コミは原則として削除できません。これは解約・退会をしても同じで、店舗ページや口コミは原則そのまま残ります。一方で、掲載ガイドラインに違反する内容や、事実無根の誹謗中傷にあたるものは、サイトの窓口から削除を依頼できる場合がありますが、申請しても必ず削除されるとは限りません。良い評価を増やすには、来てくれたお客様に投稿をお願いし、ガイドラインの範囲で丁寧に返信を重ねる地道な積み重ねが基本です(サクラや自作自演はNGです)。

自前のホームページを作ると費用はどのくらいですか?

作り方によって幅があります。xFactoryの場合、ホームページ制作は税別50,000円(税込55,000円)、その後の運用サポートは月額 税別2,000円(税込2,200円)からご案内しています(2026年6月時点)。ポータルの月々の掲載料や送客手数料の代わりに、決まった運用費だけで自前の集客の足場を持てるのが、予約・口コミポータルとの大きな違いです。

まとめ

食べログの掲載をやめたい・見直したいと感じたら、感情で「やめる/続ける」を決める前に、仕組みを理解して、足場をつくってから判断する。これがいちばん損をしない順番です。やることはシンプルです。①自分が無料会員だけか有料サービスも契約しているかを確認する、②契約タイプに合った解約・退会のルールと締切(特に有料の9日締切とパック契約)を押さえる、③Googleと自前サイトで集客の足場を育てる。この3つを進めれば、ポータルに振り回されるのではなく、自分のペースで付き合い方を選べるようになります。

xFactory は、その足場づくりを「AIと仕組み」で適正価格にしてお手伝いします。「うちの場合はどこから手をつければいい?」という段階のご相談も歓迎です。

xFactory 編集部
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