「Wixでホームページを作ったけれど、更新が続かない」「もっと自由に作りたくなった」「毎月の支払いを見直したい」。理由はさまざまですが、いざ解約しようとすると、画面のどこを触ればいいのか分かりにくく、手が止まってしまう方が多いようです。
結論を先にお伝えします。Wixの解約は、①有料プランを止める → ②ドメイン(アドレス)を処理する → ③サイトを削除してアカウントを閉じる、というシンプルな3ステップで考えると迷いません。そして手続きそのものより大事なのが、「自分はどこまでやめたいのか」を先に決めることと、損をしないタイミングを知っておくことです。この記事では、お店のオーナーの目線で、専門用語をかみくだきながら順番にご案内します。
なお、Wixは手軽に始められる便利なサービスです。本記事は特定のサービスをやめさせるためのものではなく、事業の段階が変わって「卒業」を考える方が、慌てず損なく手続きできるようにまとめた一般的な解説です。画面の操作や期間は2026年6月時点の情報のため、最新の手順はWix公式ヘルプもあわせてご確認ください。
01解約の前に:あなたはどの「やめ方」?
「解約」と一言でいっても、実はやめ方には4つのレベルがあります。ここを最初に決めないと、必要のない手続きまでやってしまったり、逆に料金が止まっていなかったりします。まずは下の地図で、自分がどれに当てはまるかを確認してください。
もし無料プランのままで毎月の料金が発生していないなら、急いで何かをする必要はありません。料金を止めたいだけなら有料プランの解約だけで十分。サイトの情報も含めてきれいに消したいなら、3ステップすべてを行うアカウントの閉鎖に進みます。そして「今のアドレスを別の場所でも使い続けたい」なら、乗り換え(移管)の準備が加わります。
まず確認するのは「自分が有料プランに入っているかどうか」。Wixの「定期購入サービス」の画面を開けば、契約中のプラン・ドメイン・メールなどが一覧で見られます。ここがすべての出発点です。
02解約の3ステップ(プラン→ドメイン→閉鎖)
ここからは、いちばん手続きの多い「アカウントごと閉じる」場合を例に、順番を追って説明します。料金を止めたいだけの方はステップ1まで、サイトを残す方はステップ3を飛ばして大丈夫です。Wixでは、有効な契約(プラン・ドメイン・メールなど)が残っているとアカウントを閉じられない仕組みになっているため、「契約を止める→中身を片づける→最後に閉じる」の順で進めるのがコツです。
- ステップ1:有料プランの自動更新をオフにする(約5分)「定期購入サービス」から、契約中のプラン横の「その他のアクション」→「自動更新をオフ」を選びます。自動更新(つぎの期間も自動で課金される設定)を切ると、いま契約している期間が終わったところで料金が止まり、無料プランに戻ります。引き留めの案内が出ても、続けるなら「キャンセルを確定」まで進めてください。
- ステップ2:ドメイン(アドレス)を処理する(5〜15分)独自ドメインを今後使わないなら、同じ「定期購入サービス」でドメインの自動更新もオフに。使い続けるなら「他社へ移管」を選び、EPPコード(=引っ越しの認証番号)を取得して乗り換え先に登録します。なお、Wix外で買ったドメインは「Wixから削除」で接続を外せます。
- ステップ3:サイトを削除し、アカウントを閉じる(約5分)残っているサイトをゴミ箱に移動し、プラン・ドメイン・メールなどの契約がすべて止まった状態にします。そのうえでアカウント設定から「アカウントを閉鎖」を選べば完了。逆に言うと、ひとつでも有効な契約が残っていると、この最後の操作はできません。
「自動更新オフ」と「アカウント閉鎖」は別物です。自動更新を切っても、いまの契約期間中はサイトもアカウントもそのまま使えます。完全に消すのが目的でなければ、ステップ1だけで「料金を止める」目的は達成できます。慌ててアカウントを閉じる必要はありません。
03損しない「お金と時間の罠」
解約でいちばん後悔が多いのが、タイミングです。「もう使わないから」と放っておいた結果、次の更新日に1年分が引き落とされた——という声は珍しくありません。ここでは、知らないと損をしやすいポイントを一枚にまとめました(いずれも2026年6月時点の情報。条件は変わることがあるため、手続き前にWix公式ヘルプでご確認ください)。
| 確認ポイント | 内容 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 返金期間 | 有料プランの契約直後の一定期間内なら返金が受けられる仕組み(14日間が案内されています) | この期間を過ぎると原則、日割りの返金はなし |
| 次回の更新日 | 年払いの場合、更新日が来ると1年分がまとめて課金される | 更新日の前に自動更新をオフにする |
| ドメインの移管制限 | 取得から原則60日間は他社へ移管できない(ICANNの規定) | 取りたてのアドレスはすぐ引っ越せない |
| 請戻猶予期間 | Wixで買ったドメインは、手放した後しばらく保留扱いになる | アカウントを閉じきれるまで時間がかかる場合がある |
| メールアドレス | 独自ドメインのメールを使っていると、解約で使えなくなる | 移行先や連絡先の変更を先に準備する |
用語を補足すると、ICANN(アイキャン)は世界中のドメインを管理している団体で、「取得から60日は移管できない」というルールは世界共通です。請戻猶予期間(せいもどしゆうよきかん)とは、ドメインを手放した直後の「保留」のような期間のこと。この間はアドレスが完全には消えないため、アカウントを閉じきるまで待ち時間が出ることがあります。下の図で、時間の流れを確認しておきましょう。
04ドメインとデータはどうなる?
解約で多くの方が不安に思うのが、「今のアドレスと、これまで作った中身はどうなるの?」という点です。ここを整理しておきましょう。
独自ドメイン(アドレス)は「引っ越せる」
〇〇.com のような独自ドメインは、お店の資産です。Wixをやめても、移管(引っ越し)の手続きをすれば別の管理会社に持っていけます。引っ越しには前述のEPPコードと、ネームサーバー(=そのアドレスがどのサーバーを指すかの“住所案内係”)の設定変更が必要ですが、難しければ乗り換え先の制作会社やサーバー会社に頼めば代行してもらえます。逆に「もうこのアドレスは使わない」なら、自動更新をオフにして手放せばOKです。
文章・写真は「手元に保存」しておく
Wixで作ったページのデザインそのものは、別のサービスにそのまま移すことはできません(Wixが独自の仕組みで作られているためです)。ただし、これは大きな問題ではありません。お店の紹介文・メニュー・料金・写真といった中身(コンテンツ)は、コピーやダウンロードで手元に残せます。解約の前に、テキストはメモ帳などに、写真は端末に保存しておけば、新しいホームページですぐ再利用できます。
SEO(検索からの集客)も引き継げます。アドレスを変えずに移管すれば、これまで積み上げた検索の評価はおおむね引き継がれます。アドレスごと変える場合は、古いページから新しいページへ自動で案内する転送設定(リダイレクト)を入れると、検索からの流入が途切れにくくなります。詳しくは乗り換え先に相談してください。
05やめた後の受け皿:作り直す3つの道
「やめる」とセットで考えたいのが、「次にどこで作るか」です。前章のとおりデザインは引き継げないため、新しい場所で作り直すことになります。大きく分けて道は3つ。費用感や手間がそれぞれ違うので、お店の状況に合わせて選んでください。
| 道 | 向いている人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 別の作成ツールで 自分で作り直す | 更新も自分でやりたい・コストを抑えたい | 結局また「続ける根気」が必要。Wixで挫折した原因が同じだと繰り返しやすい |
| WordPressなどで 本格的に作る | こだわって長く育てたい・将来の拡張も見据えたい | サーバーやドメインの管理が自前。専門用語が多く、自力だと負担が大きい |
| 制作会社に任せる | 本業に集中したい・更新の仕組みごと整えたい | 業者選びが大切。料金体系が分かりやすいか、長期契約に縛られないかを確認 |
xFactoryでは、3つ目の「任せる」を手の届く価格でご提供しています。ホームページ制作は税別50,000円(税込55,000円)から、月々の運用サポートは税別2,000円(税込2,200円)。AIと仕組みを使うことで、適正な価格と、続けやすい更新のしやすさを両立させることを目指しています。「Wixから乗り換えたいけど、アドレスや中身の引っ越しが不安」という段階のご相談も歓迎です。無料相談で、まずは今の状況をお聞かせください。売り込みはしません。
なお、長期のリース契約には注意が必要なケースもあります。乗り換え先を選ぶときの考え方は、関連記事「ホームページのリース契約は解約できる?」と「ホームページをリニューアルするタイミング」もあわせてご覧ください。
06解約でやりがちな失敗と回避策
最後に、実際に多い「うっかり」を回避するためのチェックリストです。手続きの前にひととおり目を通しておくと安心です。
- 無料プランなのに「解約」を探して時間を使う——まず有料か無料かを確認する
- 年払いの更新日直前に放置して、また1年分が引き落とされる——更新日の前に自動更新をオフ
- サイトを先に消して、ドメインの移管ができなくなる——アドレスの処理を先に済ませる
- 独自ドメインのメールが急に使えなくなる——連絡先の変更・移行を事前に準備
- 文章や写真を保存せずに削除してしまう——解約前に中身を手元にバックアップ
- 新しい受け皿を決めずにやめて、空白期間ができる——乗り換え先を先に用意してから切り替える
解約は、止める × 片づける × 次を決める。順番を守れば、損も空白も防げます。
FAQよくあるご質問
無料プランのままなら、解約の手続きは必要ですか?
有料プランに入っていない(無料プランのまま)であれば、毎月の料金は発生していないため、急いで手続きをする必要は基本的にありません。サイトを残したまま放置しても料金はかかりません。完全にアカウントごと消したい場合だけ、アカウントの閉鎖手続きを行います。まずは自分が「有料プランに入っているかどうか」を、Wixの「定期購入サービス」の画面で確認するところから始めてください。なお、本記事の手順や期間は2026年6月時点の情報です。最新の仕様はWix公式ヘルプでご確認ください。
解約すると、今のホームページのアドレス(独自ドメイン)はどうなりますか?
独自ドメイン(〇〇.com などのアドレス)を今後も使いたいかどうかで対応が分かれます。使い続けたい場合は、Wixからほかの管理会社へ「移管(引っ越し)」の手続きをします。不要な場合は自動更新をオフにすれば、契約満了とともに手放されます。注意したいのは、ドメインは取得から原則60日間は移管できないというICANN(ドメインの国際管理団体)の規定があること。乗り換え先のサイトを先に準備してから切り替えると、表示が途切れる時間を短くできます。
解約したら返金してもらえますか?
Wixには有料プランの契約直後の一定期間内であれば返金を受けられる仕組みがあります(2026年6月時点では14日間の返金期間が案内されています)。この期間を過ぎると、原則として日割りの返金はなく、契約満了まで利用できる形になります。年払いで契約している場合は次回の更新日が来る前に自動更新をオフにしておかないと、また1年分がまとめて引き落とされることがあります。返金の対象や条件は変わる可能性があるため、手続き前にWix公式ヘルプの最新案内を確認してください。
Wixをやめたあと、ホームページは作り直さないといけませんか?
Wixで作ったページのデザインは、そのまま別のサービスに移すことはできません(Wixは独自の仕組みで作られているためです)。そのため、やめる場合は新しい場所でホームページを作り直すのが基本になります。選択肢は、別の作成ツールで自分で作り直す・WordPressなどで作る・制作会社に任せる、の3つ。文章や写真は手元に保存しておけば再利用できます。「自分の場合はどれがいいか分からない」という段階のご相談も歓迎です。
+まとめ
Wixの解約は、①有料プランを止める ②ドメインを処理する ③サイトを削除して閉じるの3ステップ。でも、その前に「自分はどこまでやめたいのか」を決めること、そして「返金できる窓」と「次回更新日」を押さえることが、損をしないいちばんのコツです。デザインは引き継げませんが、アドレスと中身(文章・写真)は持って出られます。止める・片づける・次を決めるの順番で、慌てず進めてください。
「乗り換え先をどうするか決めきれない」「アドレスや中身の引っ越しが不安」という段階でも大丈夫です。xFactoryは、お店の状況に合わせて、いちばん無理のない進め方を一緒に考えます。