01スタンプは「会話に溶け込む広告」

チラシや看板は「見てもらう」もの。LINEスタンプは「使ってもらう」もの。ここが決定的な違いです。お客様自身が友だちとの会話のなかで送ることで、押し付けがましさのないかたちで、お店の存在が相手の画面に届きます。

たとえば、お店のマスコットが「ありがとう!」と言っているスタンプを常連さんが使えば、それを受け取った友だちは「このキャラ何?」と聞くかもしれません。広告らしくない場所で、お店の名前と雰囲気が話題になる——この「ゆるやかな認知の広がり」が、オリジナルLINEスタンプの面白さです。

スタンプで認知が広がる流れ:お店がスタンプを作り、お客様が会話で使い、友だちの画面に届き、お店が話題になる4ステップの図 1 お店がスタンプを作る マスコット・ロゴをキャラクター化 2 お客様が会話で使う 「ありがとう」「了解」の代わりに 3 友だちの画面に届く 広告ではなく、会話として目に入る 4 お店が話題になる 「このキャラ何?」が入口に
図1:スタンプで認知が広がる流れ。お店が発信するのは最初の1回だけで、あとはお客様の会話が運んでくれます。

スタンプの広がりは、お店がコントロールするものではなくお客様が「使いたい」と思うかどうかで決まります。だからこそ、宣伝色を抑えて「使いやすさ」を最優先に設計します。

02使われるスタンプの条件

せっかく作っても、使われなければ広がりません。日常で送りたくなるスタンプには、はっきりした共通点があります。逆にいえば、お店の宣伝メッセージ(「セール開催中!」など)をスタンプにしても、会話では使いどころがなく、ほとんど送られません。

  • 「ありがとう」「了解」など、使う頻度の高い言葉である
  • 表情が豊かで、ひと目で気持ちが伝わる
  • お店らしさ(キャラクター・色・口ぐせ)が一貫している
  • 仕事でもプライベートでも使える汎用性がある
  • 文字が大きく、トーク画面の小さな表示でも読める

ポイントは「お店が言いたいこと」ではなく「お客様が毎日言っていること」から逆算すること。会話で使う言葉にお店のキャラクターを乗せる、という順番です。

03どんな言葉を入れるか

個数が限られているからこそ、言葉選びがスタンプの寿命を決めます。バランスよく選ぶために、4つのカテゴリで考えるのがおすすめです。

カテゴリ言葉の例選び方のポイント
あいさつおはよう/おつかれさま/おやすみ毎日使われる主力。最優先で入れる
返事了解!/OK/ありがとう/ごめん会話のやりとりで一番送られる定番
感情うれしい/泣ける/がんばる/ねむい表情の豊かさでキャラの魅力が出る
お店らしさ焼きたて!/本日も営業中/いい湯でした入れすぎ注意。全体の1〜2割が目安

「お店らしさ」は隠し味です。宣伝寄りの言葉ばかりだと使いどころがなくなり、結局送られません。汎用的な言葉を主役にして、口ぐせや看板メニューをひとつまみ——それくらいの配合が、長く使われるスタンプになります。

04作る前に知っておきたい役割分担

ここは大切なポイントなので、はっきりお伝えします。xFactory がご提供するのはスタンプの「制作データ」の納品までです。LINE Creators Market(クリエイターズマーケット)への登録・申請・審査対応・販売は、お客様ご自身で行っていただきます。販売の代行や、売上の分配はおこないません。また、審査はLINE社が行うものなので、通過をお約束することもできません。

役割分担の図。xFactoryはキャラクター制作からスタンプデータ納品まで、お客様はマーケット登録から申請、販売までを担当する xFactory が担当 ・キャラクター・言葉選びの整理 ・イラスト制作(AI生成+人の仕上げ) ・規格に合わせた画像データ作成 ・制作データの納品(ここまで) 納品 お客様が担当 ・LINE Creators Market 登録 ・スタンプの申請・審査対応 ・公開・販売・価格の設定 ・分配金の受け取り 審査はLINE社の基準で行われます(通過の保証はできません)
図2:役割分担の全体像。「使えるデータをお手元に届ける」までが xFactory、その先の公開・販売はお客様の領域です。

「自社のスタンプとしてお客様に案内したい」「販売してみたい」——どちらの目的でも、まずは使えるデータをお手元にお届けする、という考え方です。役割の線引きが最初から明確なので、あとから「ここもやってもらえると思っていた」というすれ違いが起きません。

著作権・商標にもご注意を。有名キャラクターに似せたデザイン、芸能人の似顔絵、他社のロゴ入りなどは、権利侵害として審査で却下されるだけでなく、トラブルの元になります。モチーフは、お店自身のキャラクター・ロゴ・店主など「自分の権利でかたまっているもの」から選びましょう。

05完成までの流れ

「絵が描けないから無理」と思われがちですが、お店側にお願いしたいのは絵ではなく判断です。全体の流れを知っておくと、必要な準備が見えてきます。

  1. モチーフを決める
    お店のマスコット、ロゴ、店主の似顔絵など。何もない場合は「お店の雰囲気に合うキャラクターづくり」から一緒に考えます。
  2. 言葉を選ぶ
    前章の4カテゴリ(あいさつ・返事・感情・お店らしさ)から、作る個数分をリストアップ。常連のお客様の顔を思い浮かべながら選ぶのがコツです。
  3. 制作・確認・納品
    AI生成と人の手仕上げでイラスト化し、表情や色味を確認いただきながら、LINEの規格に合わせた画像データに整えてお渡しします。
  4. 申請・公開(お客様側)
    LINE Creators Market にご登録のうえ、データをアップロードして申請します。公開されたら、店頭POPやLINE公式アカウントでお客様にお知らせしましょう。

スタンプは、頻度 × らしさ。毎日の会話に溶け込んでこそ、認知は広がります。

06公開してからが本番

スタンプは公開しただけでは使われません。まず、いちばん身近な人たちに届けることが出発点です。スタッフが使う、常連さんに案内する、LINE公式アカウントの友だちにお知らせする、レジ横にQRコード付きのPOPを置く——小さな輪から、会話を通じて外へ広がっていきます。

また、スタンプ単体で完結させず、LINE公式アカウントや店頭の販促物と連動させると、キャラクターがお店の「顔」として育っていきます。チラシにもポスターにも同じキャラクターがいる状態をつくれると、お店を思い出すきっかけがぐっと増えます。

FAQよくあるご質問

絵が描けなくても、オリジナルスタンプは作れますか?

作れます。お店のロゴやマスコット、店主の似顔絵など、元になるモチーフがあれば、そこからイラスト化して展開できます。モチーフが何もない場合も、「お店の雰囲気に合うキャラクターを決める」ところからご相談いただけます。

スタンプは何個から作れますか?

LINE Creators Marketで販売する場合、スタンプは8個・16個・24個など、LINEが定める個数単位で申請します。最初から数を増やすより、まずは「ありがとう」「了解」などよく使う言葉を厳選した少なめの個数で始めて、使われ方を見てから増やすのがおすすめです。

審査にはどのくらいかかりますか?

審査はLINE社が行うもので、期間や結果を外部からお約束することはできません。内容によっては修正(リジェクト)の連絡が来ることもあります。著作権・商標権を侵害しない、個人情報を含めないなど、LINEのガイドラインに沿った内容にしておくことが、スムーズに進めるいちばんの近道です。

スタンプの売上はお店に入りますか?

販売アカウント(LINE Creators Market)はお客様ご自身で作成いただくため、販売に伴う分配金はお客様のアカウントに支払われます(金額や条件はLINEの規定によります)。xFactoryは制作データの納品までを担当し、販売代行や売上の分配は行いません。

販売せずに、お店のお客様だけに配ることはできますか?

LINEの仕組み上、個人クリエイターのスタンプは原則としてマーケット経由での公開・販売になります。配布に近い見せ方をしたい場合は、最低価格で販売して案内する方法や、プレゼント機能を使う方法が考えられます。いずれもLINEの規約・仕様の範囲内で行う必要があるため、目的に合わせてご相談ください。

まとめ

オリジナルLINEスタンプは、会話に溶け込みながらお店の認知をゆるやかに広げる施策です。鍵は、よく使う言葉を主役に、お店らしさを隠し味に。そして、制作データの納品まではxFactory、申請・販売はお客様、という役割分担を最初に押さえておくことです。

「うちの店のキャラクター、スタンプにしたら使われるかな?」——その段階のご相談からで大丈夫です。言葉選びの壁打ち相手として、お気軽にお声がけください。

xFactory 編集部
ローカル業者の「つくる」を、手の届く価格に。現場で効くノウハウをお届けします。