ホームページ、お持ちですよね。では、先月は何人が見に来たか、答えられますか。

答えられなくても、まったく不思議ではありません。ホームページは、SNSと違って見られた数が表側に出ないからです。投稿すれば再生数が並ぶ世界に慣れていると、そこだけ真っ暗に見えます。

先に結論をお伝えします。確認するための入り口は3つあり、いずれも無料です。①サーチコンソール(検索でどう見つけられているか)、②Googleアナリティクス(来たあと何を見たか)、③Googleビジネスプロフィール(地図の中で起きていること)。この3つで、判断に必要なことはだいたい足ります。

そして、いちばん大事なことを先に言います。業者に作ってもらった方は、「そもそも測れているのか」から始めてください。測る仕組みが入っていなければ、どのツールを開いても数字はゼロのままです。しかも、過ぎた分はあとから取り戻せません。ホームページが公開された日にさかのぼって数えてくれる仕組みは、どこにもないからです。

この記事では、①3つの入り口の守備範囲 ②1分でできる「測れているか」の判定 ③〜⑤それぞれで見る数字 ⑥数字の読み方と、業者に任せている場合の頼み方を順にご案内します。横文字は、出てくるたびにふつうの言葉に置き換えます。

この記事の内容は2026年9月時点のものです。各ツールの画面の名前やメニューの位置は、予告なく変わることがあります。そのため本文では、メニュー名を覚えていただくのではなく、「どんな言葉で探せばたどり着けるか」という形で書いています。表示が違っていても、探している中身は同じです。

01入り口は3つだけ。全部は要りません

まず言葉の整理から。アクセス解析とは、どれだけの人が来て、何を見て、どこから来たのかを数える仕組みのことです。難しそうな響きですが、やっていることはお店の入口に立って人数を数えるのと同じです。

そして、数える場所が3か所に分かれています。お客様は、いきなりホームページに現れるわけではありません。検索して、一覧の中からあなたのお店を見つけて、押して、はじめてサイトに来ます。地図から電話をかけて、サイトには一度も来ない方もいます。この一連の流れを、1つのツールで全部見ることはできません。だから3つに分かれているのです。

お客様がGoogleで探してから問い合わせに至るまでの4段階に対し、サーチコンソールは検索での表示とクリックまで、Googleアナリティクスはサイトに来てからの動き、Googleビジネスプロフィールは地図の中での表示と電話やルート検索を担当することを示した図 お客様の動きは4段階。1つのツールで全部は見られないので、3つに分かれています 1. 探す 「地域名+業種」で検索 2. 見つけて押す 一覧の中から選ばれる 3. 中を見る ページを読む・迷う 4. 行動する 電話・予約・問い合わせ ① サーチコンソール 検索に何回出て、何回押されたか ② Googleアナリティクス 来たあと、どのページを見たか ③ ビジネスプロフィール 地図・検索で何回見られたか ③ の続き 電話・ルートが押された数 ③は、サイトに一度も来ないまま電話がかかるお客様の動きを拾えます。店舗の場合、ここがいちばん大きいことがあります。 ※各ツールで確認できる内容は2026年9月時点のものです。
図1:3つの入り口の守備範囲。重なっていないので、どれか1つでは全体が見えません。

3つを並べると、こうなります。

入り口何がわかるか費用さかのぼれる期間
① サーチコンソール
(Google Search Console)
Google検索での表示回数・クリック数・検索に使われた言葉・掲載順位無料過去16か月(Googleの公式ヘルプに記載・2026年9月時点)
② Googleアナリティクス
(GA4)
サイトに来た人数・訪問回数・見られたページ・どこから来たか無料設定次第。初期設定は2か月で、14か月に変更できます(後述)
③ ビジネスプロフィール
(Googleビジネスプロフィール)
地図・検索でのプロフィールの閲覧数・検索語句・電話やルート検索が押された数無料期間を選んで確認できますが、範囲には限りがあります

ここで、全部やらなくて大丈夫ですとお伝えしておきます。3つとも入れるのが理想ですが、店舗をお持ちなら③から、店舗が無いなら①から始めれば十分に元が取れます。②は、①か③で「人は来ているらしい」と分かってから足しても遅くありません。

数字を見る目的は、成績表をつけることではなく、明日どこに手をかけるかを決めることです。

021分でわかる。あなたのサイトは、いま測れていますか

ここから始めてください。理由は単純で、測る仕組みが入っていないサイトは、どのツールを開いても白紙だからです。そして入れ忘れていた期間は、あとから埋められません。「そのうちやろう」と思っている間も、数字は取り逃がされ続けています。

スマホでもできる、3つの確認

  1. サイトのソースを開いて「G-」を探す
    パソコンでご自身のホームページを開き、ページの何もないところを右クリックして「ページのソースを表示」を選びます。英数字がずらっと並んだ画面が出ますので、驚かずにCtrlキーを押しながらFキーで検索窓を出し、「gtag」または「G-」と入れてみてください。ヒットすれば、アナリティクスが入っている可能性が高いです。ヒットしなければ、入っていないか、別の方法で入っています。ここは判定の目安であって、確定ではありません。スマホしかない場合は、この確認は飛ばして、次の2つに進んでください。
  2. サーチコンソールに、自分のGoogleアカウントで入ってみる
    「サーチコンソール」で検索して公式サイトを開き、ふだんお使いのGoogleアカウントでログインします。ご自身のサイトが一覧に出てくれば、あなたのアカウントで見られる状態です。何も出てこない場合は、まだ登録されていないか、業者のアカウントで登録されていて、あなたが招かれていないかのどちらかです。後者はよくあることで、悪意があるわけではありません。単に、頼まれていないので追加していないだけです。
  3. 店舗があるなら、地図で自分の店を検索してみる
    Googleマップでご自身の店名を検索し、ご自身のGoogleアカウントでログインした状態で、店舗情報の画面に「パフォーマンス」という項目が見えるかを確認します。見えれば、あなたはそのプロフィールの管理者です。見えなければ、オーナー確認が済んでいないか、別のアカウントで管理されています。パフォーマンスのデータは、オーナー確認が済んだプロフィールでのみ利用できるとGoogleのヘルプに記載されています(2026年9月時点)。オーナー確認の手順はGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認にまとめています。

結果によって、次にやることが変わります。

確認の結果いま起きていること次の一手
自分のアカウントで見られた問題なし。数字はたまっています03章へ。まずは見る習慣をつけるだけで十分です
入っているが、自分は見られない業者のアカウントで管理されている下の依頼文をそのまま送って、閲覧できる権限で追加してもらう
何も入っていない今日までの分は、記録が残っていません気持ちを切り替えて今日から。無料ですので、今日入れれば明日からの分は残ります
業者と連絡がつかないドメインやサーバーの状況の確認が先制作会社と連絡が取れないときをご覧ください。数字より先に、権利の整理が必要です

そのまま送れる、業者への依頼文

言い方に迷う方が多いので、そのままお使いいただける文面を置いておきます。角を立てる必要はまったくありません。数字を渡さないのは隠しているからではなく、頼まれていないので作業していないだけ、というのがほとんどです。

いつもありがとうございます。ホームページの状況を自分でも把握したいので、お手数ですが次の3点をお願いできますでしょうか。
1. Googleアナリティクスとサーチコンソールの設定状況を教えてください。
2. 設定済みでしたら、下記のGoogleアカウントを閲覧できる権限で追加してください。(メールアドレス)
3. まだでしたら、設定をお願いできますでしょうか。
あわせて、月に1回、訪問者数と検索での表示回数を簡単な形で共有いただけると助かります。よろしくお願いいたします。

この一文を送るだけで、たいていは片づきます。「閲覧できる権限」と書いているのは、設定を壊してしまう心配を消すためです。見るだけなら、何も触れません。

03入り口①サーチコンソール|見つけてもらえているか

Google Search Console(サーチコンソール)は、Google検索の中で、あなたのサイトがどう扱われているかを見せてくれる無料の道具です。ここで見るのは4つだけで足ります。

  • 表示回数=検索結果の中に、あなたのサイトが並んだ回数。見られたとは限りません
  • クリック数=並んだうちで、実際に押された回数
  • CTR(クリック率)=押された割合。並んでいるのに選ばれていないかが分かります
  • 掲載順位=平均して何番目に並んでいたか

見方は、サーチコンソールにログインして「検索パフォーマンス」という言葉を探せばたどり着けます。期間を過去3か月にして、グラフの上にある4つの数字にチェックを入れる。それだけです。

そのうえで、いちばん見ていただきたいのは「クエリ」、つまりお客様が実際に打ち込んだ言葉の一覧です。ここには驚きがよくあります。あなたが売りだと思っている言葉ではなく、まったく別の言葉で見つかっていることが珍しくないからです。「店名で来ている人ばかりだった」「駐車場という言葉で探されていた」——そういう発見が、次に何を書くかを教えてくれます。

なお、サーチコンソールが保持しているのは過去16か月分です(Googleの公式ヘルプに記載・2026年9月時点)。それより前は、あとから見ることができません。1年以上の推移を残しておきたい方は、月に1回、数字を書き写しておくと安心です。

もし表示回数そのものがほとんどゼロだった場合は、数字を眺めるより先に確認することがあります。ホームページが検索に出てこないときで、切り分けの手順をご案内しています。

04入り口②Googleアナリティクス|来たあと、どう動いたか

Googleアナリティクス(現在の版はGA4と呼ばれます)は、サイトに来てからの動きを見る無料の道具です。できることが非常に多いのですが、最初に見るのは3つで十分です。

  • 何人来たか——「ユーザー」という言葉で表示されます
  • どこから来たか——検索から、SNSから、地図から、直接。「集客」「トラフィック獲得」あたりの言葉を探します
  • どのページが見られたか——「ページ」という言葉を探します

ここで、数え方の言葉を整理しておきます。混乱の元になりやすいところです。

言葉意味お店にたとえると
ユーザー訪れた人数今月ご来店くださったお客様の顔ぶれの数
セッション訪れた回数同じ方が3回来れば、3回と数えます
表示回数ページが開かれた回数1回の来店で棚を4つ見れば4

今日やっておくと、来年の自分が助かる設定

ひとつだけ、入れた日に必ず変えておいたほうがいい設定があります。データの保持期間です。

Googleアナリティクスのヘルプによれば、イベントデータの保持期間は「2か月」または「14か月」から選ぶ形になっており(2026年9月時点・アナリティクス360を除く)、初期設定は短いほうです。管理画面で「データの保持」という言葉を探し、14か月に変えて保存してください。作業は1分もかかりません。

正確にお伝えすると、この設定が効くのは「データ探索」と呼ばれる、自分で条件を組み合わせて見るタイプのレポートです。ふだん開く標準のレポートは、この保持期間の影響を受けません。ですから2か月のままでも当面は困りません。困るのは1年後です。「去年の同じ時期と比べたい」と思ったときに、比べる相手が消えています。そして、消えたデータは戻せません。だから、入れた日に変えるのがいちばん安いのです。

設定は1分。やらなかったことに気づくのは、1年後です。

05入り口③ビジネスプロフィール|地図の中で起きていること

店舗をお持ちの方には、ここがいちばん効きます。そして、アクセス解析の記事でほとんど触れられないところでもあります。

理由はこうです。地域のお店を探すお客様の多くは、地図の中で用事を済ませます。「地域名+業種」で検索して、地図に並んだお店を見比べて、写真とクチコミと営業時間を確認して、そのまま電話をかける。ホームページには一度も来ていません。

この動きは、アナリティクスにもサーチコンソールにもほとんど映りません。ですから、サイトのアクセス数だけを見て「ホームページは効果がなかった」と結論づけるのは、早すぎることがあります。お客様は来ていたのです。ただ、数えている場所が違っただけで。

見方は、ご自身のGoogleアカウントでログインした状態で、Googleマップまたは検索から自分の店舗情報を開き、「パフォーマンス」を探すだけです。前述のとおり、パフォーマンスのデータはオーナー確認済みのプロフィールでのみ利用できるとGoogleのヘルプに記載されています(2026年9月時点)。

ここで見るのも、やはり3つです。

  • 検索語句——どんな言葉であなたのお店にたどり着いたか。店名(指名)地域名+業種(一般)の割合を見ます。一般の言葉が増えていれば、まだあなたを知らない方に届いている、と読めます
  • 閲覧数・表示回数——検索経由とマップ経由、スマホとパソコンの内訳が分かります
  • お客様の行動——電話がかかった数・ルート検索が押された数・サイトのリンクが押された数。ここが、来店にいちばん近い数字です

さかのぼれる期間には限りがありますので、月に1回、この3つだけをメモや表計算に書き写しておくことをおすすめします。それだけで、半年後・1年後に自分の推移を追えるようになります。プロフィール自体の育て方はMEO対策を自分でやる手順にまとめています。

06数字の読み方と、業者に任せている場合の頼み方

数字が出るようになったら、次は読み方です。いちばんやってはいけないのは、1つの数字だけを見て一喜一憂すること。お客様の動きは階段になっていて、どの段で細くなっているかが分かってはじめて、打ち手が決まります。

検索での表示回数、クリック数、サイト訪問、問い合わせや電話という4つの段階が下にいくほど細くなる図。どの段階で大きく細くなっているかによって、次に取るべき手が変わることを示している 細くなっている場所を見つける。増やすのは、そこだけで足ります 1. 検索に表示された ここが細い=そもそも出ていない → 地域名を入れた文章、営業時間や住所の整備から 2. 押された(クリック) ここが細い=出ているのに選ばれていない → 検索結果に出る題名と説明文を、お客様の言葉に 3. サイトを見た ここまでは来ている → 次の段が細いなら、原因はサイトの中身にあります 4. 問い合わせ 電話・予約 ここが細い=あと一歩で止まっている → 料金の目安、電話番号の位置、入力項目の数を見直す 1と2はサーチコンソール、3はアナリティクス、地図経由の1・2・4はビジネスプロフィールで見られます。 ※図の幅は考え方を表したもので、実際の比率を示すものではありません。
図2:どの段で細くなっているかを見つける。全部を一度に良くしようとしないための地図です。

他店と比べないでください

よくいただく質問が「うちのアクセス数は普通ですか」です。正直に申し上げると、その問いには答えようがありません。業種・商圏・立地・営業日数で必要な数がまるで違うため、業種横断の平均値には実務上ほとんど意味がないからです。全国に売るネットショップと、半径3キロのお客様を相手にするお店とでは、桁が違って当然です。

それに、多ければよいというものでもありません。100人が来て問い合わせ0件より、20人が来て2件の予約につながるほうが、商売としては良い状態です。比べる相手は、他店ではなく先月のご自身。これが、いちばん実用的な物差しです。

もし「来てはいるのに、その先に進んでいない」という形が見えたら、原因はサイトの中身にあります。ホームページから集客できない4つの関門で、直す順番をご案内しています。

業者に任せている場合、頼んでおくと変わる5つ

  1. 自分のアカウントを、閲覧できる権限で追加してもらう
    02章の依頼文のとおりです。報告書を作ってもらうより先に、元の数字を自分でも見られる状態にしておくのが基本です。見られるようになれば、報告の内容もすんなり頭に入ります。
  2. 月1回、2つの数字だけ共有してもらう
    分厚い報告書は要りません。検索での表示回数サイトの訪問者数、この2つが前月と比べてどうだったか。それだけで、続いているか止まっているかは分かります。項目を絞るほど、続きます。
  3. データの保持期間を14か月にしてもらう
    04章のとおりです。「アナリティクスのデータ保持を14か月に変更しておいてください」と一言添えるだけで済みます。作業は1分ですし、費用も発生しません。
  4. 問い合わせが来た経路を、記録する形を決めておく
    最後の段は、実はツールよりお店の記録のほうが正確です。電話を受けたときに「何で当店をお知りになりましたか」と一言聞いて、レジ横のノートに正の字を書く。これが、いちばん強い数字になります。
  5. 数字が動かない月が続いたら、原因を一緒に確かめる
    責める話ではありません。表示回数が伸びないのか、クリックされないのか、来ても止まるのか——図2のどこで詰まっているかを共有すれば、次に何をするかの相談ができます。数字は、業者と喧嘩するためではなく、同じ地図を見るためのものです。

ちなみに、こうした点検を自分でやる時間がどうしても取れない、という場合の選択肢もお伝えしておきます。私たちは運用サポートを月額 税別2,000円(税込2,200円)でお受けしていて、この中に数字の確認と更新の代行が入っています。ただ、この記事の内容はすべてご自身で無料でできることですので、まずはご自身で開いてみてください。毎月かかる費用の考え方はホームページの維持費に整理しています。点検そのものの手順は公開後の運用チェックリストもあわせてどうぞ。

Qよくあるご質問

ホームページを何人が見たか、無料で確認できますか?

できます。この記事で紹介した3つの入り口は、いずれも無料です。Googleアナリティクスを設定すると、サイトを訪れた人数、見られたページ、どこから来たかを確認できます。サーチコンソールを設定すると、Google検索で何回表示され、何回クリックされ、どんな言葉で探されたかを確認できます。店舗をお持ちなら、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスで、地図や検索の中でプロフィールが何回見られ、電話やルート検索が何回押されたかを確認できます。ただし、ひとつだけ気をつけていただきたいことがあります。どのツールも、設定した日より前のことは分かりません。ホームページが公開された日にさかのぼって数えてくれる仕組みではないからです。つまり、いま設定していなければ、今日までの分は失われ続けています。逆に言えば、今日設定すれば、明日からの分は残ります。完璧な設定を目指して先延ばしにするより、とりあえず動かし始めてしまうほうが得です。

業者に作ってもらったので、自分のアカウントがありません。どうすればいいですか?

遠慮なく業者にお願いしてください。多くの場合、快く対応してもらえます。数字を渡さないのは隠しているからではなく、頼まれていないから作業していないだけ、ということがほとんどです。具体的には、次の3つを伝えてください。1つ目、アナリティクスとサーチコンソールが設定されているかどうかを教えてほしいこと。2つ目、設定されているなら、自分のGoogleアカウントを閲覧できる権限で追加してほしいこと。3つ目、まだ設定されていないなら、設定してほしいこと。あわせて、月に1回、訪問者数と検索での表示回数を簡単な形で共有してほしい、と伝えておくと、その後がずいぶん楽になります。もし連絡がつかない、対応してもらえないという場合でも、サーチコンソールだけはご自身で登録できることがあります。サイトの管理画面やドメインの管理画面に入れる方であれば、所有権の確認という手続きを経て、ご自身のアカウントで検索の数字を見られるようになります。

アクセス数は、どのくらいあれば普通ですか?

比べる相手は他店ではなく、先月のご自身です。業種・商圏・立地・営業日数によって必要な数はまったく違いますので、業種横断の平均値には実務上ほとんど意味がありません。全国に商品を売るネットショップと、半径3キロのお客様を相手にする地域のお店とでは、必要な訪問者数の桁が違うからです。それに、数が多ければよいというものでもありません。100人が来て1件も問い合わせが無いより、20人が来て2件の予約につながるほうが、商売としては良い状態です。ですから、見るべきなのは絶対値ではなく、2つの点です。1つは推移。先月と比べて増えているか減っているか、季節の影響ではないか。もう1つは、次の段階につながっているか。表示されているのにクリックされていないのか、来ているのに問い合わせが無いのか。どこで細くなっているかが分かれば、打ち手はおのずと絞られます。数字は、優劣をつけるためではなく、次に何をするかを決めるために見るものだとお考えください。

アナリティクスとサーチコンソール、どちらか片方だけではだめですか?

片方だけでも始められますが、見える範囲が変わりますので、できれば両方をおすすめします。守備範囲が違うからです。サーチコンソールは、Google検索であなたのサイトが何回表示され、何回クリックされたか、つまりサイトにたどり着く前のことが分かります。アナリティクスは、たどり着いた人がどのページを見て、どこから来たのか、つまりサイトに来たあとのことが分かります。ですから、問い合わせが少ないときに、そもそも検索で表示されていないのか、表示はされているのにクリックされていないのか、来てはいるけれど問い合わせまで進んでいないのか、という切り分けは、片方だけでは付きません。どちらか1つから始めるなら、設定の手間が軽いサーチコンソールが先でも構いません。なお、店舗をお持ちの場合は、この2つより先にGoogleビジネスプロフィールを見たほうが早いこともあります。お客様の動きが、サイトに来る前に地図の中で完結していることが少なくないからです。

まとめ

持ち帰っていただきたいのは3つです。①入り口は3つ、全部無料。検索の手前はサーチコンソール、サイトの中はアナリティクス、地図の中はビジネスプロフィール ②何より先に「測れているか」を確かめる。過ぎた分は取り戻せない ③比べる相手は他店ではなく、先月の自分。

そして、いちばんお伝えしたかったのは02章です。業者に作ってもらった方の多くは、数字を見る資格がないと思っていらっしゃいます。そんなことはありません。あなたのお店のホームページで、あなたのお客様の動きです。「閲覧できる権限で追加してください」——この一文を送るだけで、たいていは今週中に見られるようになります。

最後に、今日できることをひとつだけ。スマホでご自身の店名を検索してみてください。そこに出てくるものが、お客様が最初に見ている景色です。数字を見る前に、まずその景色を自分の目で確かめる。ここから始めるのが、いちばん早いように思います。

私たちは、ホームページ制作を税別50,000円(税込55,000円)でお引き受けしています。お作りする場合は、アナリティクスとサーチコンソールをお客様ご自身のGoogleアカウントで設定し、保持期間も14か月にした状態でお渡しします。数字は、お店のものだと考えているからです。すでに他社で作られたサイトについて「これ、測れていますか」というご相談だけでも構いません。無料相談で一緒に確かめます。売り込みはしません。

※ 本記事の内容は2026年9月時点のもので、各ツールの仕様・画面・名称に関する記述は、Googleアナリティクス ヘルプおよびGoogleビジネスプロフィール ヘルプの公開情報にもとづいています。これらの仕様や画面は、予告なく変更されることがあります。実際の操作にあたっては、各サービスの公式ヘルプをご確認ください。本記事は、アクセス数の増加や集客の結果をお約束するものではありません。

xFactory 編集部
ローカル業者の「つくる」を、手の届く価格に。現場で効くノウハウをお届けします。