「思ったより毎月の費用がかさむ」「掲載をやめたいのに、解約のやり方や締切がよくわからない」。飲食店でよく使われる予約・グルメポータルサイト(お店を探して予約や口コミができるサイト)のひとつ、ぐるなび(楽天ぐるなび)について、こうしたご相談をよくいただきます。

先に、いちばん大事な結論をお伝えします。ぐるなびの掲載をやめたい・見直したいと感じたら、いきなり手続きに進む前に、次の3つを順番に確認するのがおすすめです。①自分がどのプラン(スタート/ライト/ベーシックなど)を契約しているかを確かめる → ②「1年契約・自動更新・解約の締切」というルールと、更新日を確認する → ③やめても困らないよう、自前の集客の足場を育てておく。この記事では、料金の仕組みから、年間契約と違約金の注意点、退会と解約の違い、やめる前の準備までを、飲食店オーナーの目線で順番に整理します。

この記事は特定のサービスを批判するものではありません。ぐるなびのような予約ポータルは、集客の有力な選択肢のひとつです。大切なのは「仕組みを理解して、自分のお店にとって適正な比重で使う」こと。なお料金・手続きは変わることがあるため、本文の数字や仕組みは2024〜2025年時点で楽天ぐるなび公式サイトなどの案内を参照した目安です。最新は必ずご自身で公式や営業担当にご確認ください。

01ぐるなびの料金は「月額プラン+予約手数料」の2段構造

ぐるなびでまず混乱しやすいのが、「お金がかかる部分」が一つではない点です。大きく「毎月かかる月額プランの料金」と「予約が入るたびにかかる予約手数料」の2段構造になっていて、自分がどのプランかで料金も解約のしかたも変わります。

1段目は月額プラン。店舗ページの掲載を前提とした販促プランは、大きく3段階に分かれます。スタートプランは月額0円で情報発信が中心、ライトプランベーシックプランは月額の基本料がかかる代わりに、ネット予約のコース対応・台帳機能・広告枠などが順に増えていきます。2段目が予約手数料。ネット予約から来店したお客様の人数に応じてかかる従量課金(使った分だけ払う料金のこと)で、ランチとディナーで1人あたりの単価が違います。この手数料には、お客様に付くポイントの費用も含まれます。

ぐるなびの料金は「月額プラン」と「予約手数料」の2段構造。月額プランはスタート0円・ライト・ベーシックの3段階、予約手数料は来店人数に応じた従量課金という図 1段目:毎月かかる「月額プラン」(3段階) スタート 月額 0円 情報発信が中心 ライト 月額の基本料あり 予約コース・台帳など ベーシック 月額の基本料あり 広告枠・営業サポート等 2段目:予約が入るたびの「予約手数料」(従量課金) ネット予約から来店した人数に応じてかかる(使った分だけ) ランチとディナーで1人あたりの単価が違う お客様に付くポイントの費用もこの中に含まれる = 繁忙期・大人数の予約が多い月ほど、この部分は重くなりやすい
図1:ぐるなびの料金は「①毎月の月額プラン + ②予約が入るたびの予約手数料」の2段構造。手数料は来店人数で変わります(2024〜2025年時点・楽天ぐるなび公式などの案内より。料金や構成は変わることがあります)。

つまり「料金がかさんでいる気がする」という方は、まず自分の料金が①の月額プランで重いのか、②の予約手数料で重いのかを切り分けるのが第一歩です。店舗管理画面や毎月の請求を見れば、どちらがいくらか分かります。具体的な金額はプランや時期で変わるため、本記事では特定の相場額は示しません。ご自身の契約画面に出ている実際の金額を基準に考えるのが、いちばん確実です。

02「掲載をやめたい」と感じたら最初に確認する3つ

やめるか続けるかを判断する前に、次の3点を確認してみてください。事実がはっきりすると、迷いがぐっと減ります。

確認1:いま自分はどのプランを契約しているか

前章のとおり、料金も解約のしかたも契約しているプランで変わります。店舗管理画面の「契約内容」や契約書を開いて、スタート・ライト・ベーシックのどれなのか、ネット予約や広告などのオプションを付けていないかを確かめましょう。無料のスタートプランだけなら、そもそも月額の基本料は発生していません。

確認2:毎月いくら払っていて、何の役に立っている?

有料プランを契約している方は、毎月の支払い額(月額プラン料+予約手数料)と、ぐるなび経由で実際にどれくらいの予約・来店につながっているかを見比べます。「払っている額に見合う集客になっているか」を数字で見ると、続ける・見直すの判断がしやすくなります。予約手数料は来店人数で変わるので、宴会シーズンだけ重く感じることもあります。

確認3:契約の「更新日」と解約の「締切」はいつか

ここがぐるなびで特に大事なところです。販促プランは1年契約・自動更新とされていて、解約の申し出には期日(締切)が決まっていることがあります。「やめたい」と思った時に締切を過ぎていると、次の1年に自動更新されてしまう場合があります。契約の更新日はいつか・解約の申し出は何日前までかを先に押さえておきましょう。次の章で、この年間契約と違約金の仕組みを詳しく整理します。

代理店経由で契約した場合は要注意。ぐるなびの営業担当ではなく、地域の広告代理店などを通して契約しているケースもあります。その場合、解約の連絡先が代理店になることがあります。請求書や契約書に代理店名がないか、あわせて確認しておくと安心です。

03解約でいちばん大事な「年間契約・自動更新・違約金」の仕組み

ぐるなびの解約で最もつまずきやすいのが、この年間契約のルールです。楽天ぐるなび公式サイトなどの案内では、店舗ページの掲載を前提とした販促プランはいずれも1年契約・自動更新とされています(2024〜2025年時点)。さらに、無料のスタートプランは違約金の対象外ですが、有料のライト・ベーシックプランを契約してから半年未満で解約したりプランを下げたりすると、違約金が発生することがあるとされています。「いつでもすぐやめられる」わけではない、という点をまず押さえておきましょう。

違約金とは、契約の途中でやめる場合に払うことがある、いわば「約束を早く切るためのお金」のこと。自動更新は、こちらから止めると言わない限り、契約が同じ条件で次の期間へ自動で続く仕組みです。この2つが組み合わさっているので、「やめる」と決めたら更新日と解約の申し出締切から逆算して動くのが、いちばん損をしない進め方になります。

ぐるなび解約の判断とタイミングのフロー。無料スタートプランは違約金対象外、有料プランは契約から半年未満なら違約金の可能性、半年以上なら更新日と解約締切を確認して締切前に窓口へ申し出るという図 いま契約しているのは有料プラン? いいえ(無料スタート) 違約金の対象外とされる 手続きは比較的シンプル それでも締切と手順は要確認 はい(ライト・ベーシック) 契約から半年未満での解約は 違約金が発生することがある → まず契約開始日を確認 契約の「更新日」と「解約の申し出締切」を確認 締切を過ぎると次の1年に自動更新される場合がある = 更新日から逆算して、締切前に動く 締切前に窓口(電話/LINE)へ解約を申し出る
図2:ぐるなび解約の判断とタイミング。無料か有料か、半年を過ぎているか、更新日と締切はいつか——を順に確認してから窓口へ(2024〜2025年時点の一般的な流れ。最新は公式・営業担当・契約書でご確認ください)。

実際の違約金の有無や金額、締切の日数は、契約したプランや時期、代理店の有無によって変わります。ここで大切なのは、「自分の契約書と店舗管理画面に書かれている条件がすべて」だということ。ネット上の一般論ではなく、手元の契約内容で「更新日」「解約の申し出締切」「半年ルールに当たるか」を確認するのが、確実で安全です。

04「会員の退会」と「加盟店の解約」は別物——手続きと窓口

ぐるなびでもうひとつ誤解されやすいのが、「退会」と「解約」という言葉です。実はお店側(加盟店)が有料の掲載・予約サービスをやめるのは「解約」で、一般の利用者が使う「ぐるなび会員(メルマガやポイントの会員)の退会」とは別の手続きです。ネットで「ぐるなび 退会」と調べると利用者向けの案内が出てくることも多いので、お店として動くときは「加盟店の解約」の窓口を探すのがポイントです。

加盟店の解約や見直しの相談窓口は、ぐるなびのサポートセンター(電話)のほか、LINE公式アカウント「ぐるなび通信デジタル」でも受け付けているとされています(2024〜2025年時点)。営業担当や代理店がついている場合は、そちらが連絡先になることもあります。まずは請求書・契約書・管理画面のどこかに書かれている解約・お問い合わせの連絡先を確認しましょう。電話がつながりにくい時間帯もあるため、締切に余裕を持って早めに連絡するのが安心です。

やめた後、お店のページや予約データはどうなる?

有料プランを解約すると、ネット予約や上位の掲載枠といった有料機能は使えなくなります。特に注意したいのが予約データと顧客情報。予約管理画面や台帳に入っていた予約者の連絡先・来店履歴は、解約後に見られなくなることがあります。必要なデータは、利用できるうちに書き出して控えておきましょう。お店の情報ページ自体がどうなるかは契約状況によって変わるため、掲載の扱いは解約前に窓口で確認しておくと、あとで慌てずに済みます。

口コミ・評価について。お店にとって都合が悪いというだけの理由では、口コミは原則として削除できません。掲載ガイドラインに違反する内容や、事実無根の誹謗中傷にあたるものは窓口に相談できる場合がありますが、申請しても必ず削除されるとは限りません。評価を上げる近道はなく、来てくれたお客様に投稿をお願いし、ガイドラインの範囲で丁寧に返信を重ねるのが基本です(サクラや自作自演は規約違反であり、絶対に手を出さないでください)。返信の書き方は口コミ返信の例文をまとめた記事も参考にどうぞ。

05やめる前にやっておく「自前の集客」の足場づくり

掲載の見直しでいちばん大事なのは、実はこの章です。ポータルをやめるかどうかにかかわらず、「自分の集客の足場」を持っているかで、お店の立場は大きく変わります。足場がないままやめると予約が急に減りかねませんが、足場があれば、ポータルへの依存度を自分のペースで調整できます。

足場づくりは、次の3つから始めるのがおすすめです。どれも、お店ご自身の手で・低コストで取りかかれます。

  1. Googleビジネスプロフィールを整える(無料)
    「近くの居酒屋」「○○(地名) ランチ」で検索したときに地図に表示される、Googleの無料サービスです。営業時間・写真・メニュー・口コミ返信を整えるだけで、ポータルを通さずに見つけてもらいやすくなります。自分で進める手順はこちらの記事にまとめています。
  2. 自前のホームページで予約や問い合わせを受けられるようにする
    自分のサイトなら、予約のたびの手数料を払い続けなくても、メニュー・コース・予約導線を自由に載せられます。予約フォームやLINE予約への入口を置けば、常連さんは「次もここから」と直接つながってくれるようになります。飲食店のホームページの作り方と費用もあわせてどうぞ。
  3. LINE公式アカウントで再来店につなげる
    一度来てくれたお客様とつながっておくと、ポータルの検索結果に頼らずに再来店を促せます。新規はポータル、リピートは自前——と役割を分けると、依存度を下げやすくなります。

判断の軸を整理すると、次のようになります。白黒つけずに「比重を下げる」という第三の道も、十分に現実的です。

こんな状態なら向いている選択あわせてやること
ぐるなび経由の予約がしっかり来店・利益になっている続ける(有料プランを維持)毎月の費用(月額+手数料)と来店数を定期的に見比べる
費用に見合う予約が見えない・スタートプランで十分かもと感じる見直す(プランを下げる・オプションを外す)自前サイト・Googleの足場づくりを並行で開始
自前の集客が育ち、常連さん中心で回っている比重を下げる/やめる更新日・締切・違約金の条件を確認してから動く

かけ算で考えるなら、新規はポータル × リピートは自前。役割を分ければ、どちらか一方に振り回されずに済みます。

06自分でやるか、相談するか

ここまでの「足場づくり」は、時間と根気をかければご自身でも進められます。一方で、営業しながらホームページを作り、Googleや予約の導線まで整えるのは、思った以上に手が回らないもの。そこで、ポータルの月額プランや予約のたびの手数料の代わりに固定の運用費だけで自前の足場を持つ、という考え方があります。

xFactory では、ホームページ制作を税別50,000円(税込55,000円)、その後の運用サポートを月額 税別2,000円(税込2,200円)からご案内しています(2026年7月時点)。「ぐるなびをすぐやめましょう」という話ではなく、依存度を少しずつ下げる足場づくりのご提案です。新規との出会いはポータルに任せつつ、リピートは自前で受け止める——その形を一緒に設計します。飲食店向けの料金・実物サンプルは飲食店向けのご案内ページにまとめています。

「うちの場合は続けたほうがいい?やめたほうがいい?」——その判断の手前で、いまの費用と契約、そして自前の集客の足場を一緒に整理するところからお手伝いできます。無料相談では売り込みはしません。まずは状況をお聞かせください。

FAQよくあるご質問

ぐるなびの掲載(販促プラン)はいつでも解約できますか?

プランによって異なります。楽天ぐるなび公式サイトなどの案内では、店舗ページの掲載を前提とした販促プラン(スタート/ライト/ベーシック)は、いずれも1年契約・自動更新とされています(2024〜2025年時点)。無料のスタートプランは違約金の対象外ですが、有料のライト・ベーシックプランを契約してから半年未満で解約したりプランを下げたりする場合は、違約金が発生することがあるとされています。まずは自分がどのプランで、契約の更新日と解約の申し出締切がいつなのかを、契約書や店舗管理画面で確認するのが第一歩です。最新の条件は必ず楽天ぐるなび公式や営業担当にご確認ください。

ぐるなびの掲載料は何で決まりますか?

大きく「月々の月額プラン料金」と「予約が入るたびにかかる予約手数料」の2段構造です(2024〜2025年時点・楽天ぐるなび公式の案内より)。月額プランはスタート(0円)/ライト/ベーシックの3段階で、上位ほど機能が増えます。予約手数料は、ネット予約で来店したお客様の人数に応じてかかる従量課金で、ランチ・ディナーで単価が異なります。具体的な金額はプランや時期で変わるため、本記事では相場としての断定はしません。ご自身の契約画面や請求に出ている実際の金額を基準に判断するのが確実です。

ぐるなびをやめると、お店のページや予約データはどうなりますか?

有料の販促プランを解約すると、有料機能(ネット予約や上位の掲載枠など)は使えなくなります。予約管理画面や台帳に入っていた予約・顧客の情報は、解約後に見られなくなることがあるため、必要なデータ(予約者の連絡先や来店履歴など)は利用できるうちに控えておくと安心です。お店の情報ページそのものの扱いは契約状況によって変わるため、掲載がどうなるかは解約前に窓口で確認しておきましょう。いずれにしても、やめる前に自分のホームページやGoogleビジネスプロフィールに予約・問い合わせの受け皿を用意しておくと、急に予約が途切れる心配が減ります。

自前のホームページを作ると費用はどのくらいですか?

作り方によって幅があります。xFactoryの場合、ホームページ制作は税別50,000円(税込55,000円)、その後の運用サポートは月額 税別2,000円(税込2,200円)からご案内しています(2026年7月時点)。ポータルの月額プランや予約のたびにかかる手数料の代わりに、決まった運用費だけで自前の集客の足場を持てるのが、予約ポータルとの大きな違いです。ぐるなびをすぐやめる必要はありません。新規はポータル、リピートは自前、と役割を分けて依存度を少しずつ下げるのがおすすめです。

まとめ

ぐるなびの掲載をやめたい・見直したいと感じたら、感情で「やめる/続ける」を決める前に、仕組みを理解して、足場をつくってから判断する。これがいちばん損をしない順番です。やることはシンプルです。①自分がどのプランで、料金は月額と手数料のどちらが重いかを切り分ける、②1年契約・自動更新・違約金のルールと、更新日・解約締切を押さえる、③Googleと自前サイトで集客の足場を育てる。この3つを進めれば、ポータルに振り回されるのではなく、自分のペースで付き合い方を選べるようになります。

xFactory は、その足場づくりを「AIと仕組み」で適正価格にしてお手伝いします。「うちの場合はどこから手をつければいい?」という段階のご相談も歓迎です。

xFactory 編集部
ローカル業者の「つくる」を、手の届く価格に。現場で効くノウハウをお届けします。